現代社会・技術の評論・雑感

現代社会・技術ついての評論と雑感

自分たちだけ健康になった?国会議員たち(医療費削減と国民の健康のために、その7)

kenko856
 マクガバン報告や岩崎さん、大塚さんが提言するような食生活を取り入れれば、国民は健康を取戻し医療費も激減すると私は思っています。
 では、こういったことを政治家たちは知らないのでしょうか。
 実は、たくさんの国会議員たちは知っているのです。

 久司道夫という人がいます。1926年生まれで、東大で政治学を学んだのち、1949年にアメリカに渡り、コロンビア大学で「世界連邦」や「世界政府」を勉強しました。その後、彼は、政治機構も大切だが、一人ひとりの人間が健康で平和に暮らすことのほうが大切だと気づき、健康問題と取り組みました。
 久司さんは食養法(菜食健康法)の大家です。アメリカをはじめ、世界各国で食事指導をしています。彼が提言する「食事」はクシマクロビオテックとよばれています。

 久司さんの主張の一部を、彼の本から引用します。
「病気になれば、多くの方は病院に行き、薬をもらったり手術を受けたりします。なかには、そのような方法ではどうしようもない方もおられます。しかし現代医学の手に負えない病気であっても、真の原因である食べ物を正しくするだけで、病人の悩みがいとも簡単に救えるのです。この本では、そのことを具体的に説明します。食べ物を正しくすることでよくなるのは病気だけではありません……。」(久司道夫『マクロビオテック入門』かんき出版、1997)
 そして、その食べ物とは「肉、卵、乳製品、砂糖をやめ、穀物と野菜を主体にしたマクロビオテック食」(前掲書から)のことです。

 実は、この久司さんを、日本の国会議員たちは、なんども議員会館に呼んで、講演を聞いています。
 久司さんは「日本に来るたびに、毎回、議員会館で政治家の皆さんに講演しています」と語っています。2004年の時点で、5回も議員会館で講演したそうです。また「いろんな議員の方々がマクロビオテック党なんです」とも言っています。議員会館での講演には、多いときは80名の議員が参加したそうです。

 国会議員の多くが久司さんに傾倒しているとみられることに関して、私の感想を述べてみます。

 当初、私は議員たちは「ずるい、自分たちだけ健康になって」と思い、不愉快でした。
 政府の提唱する「食事」は、白米など未精白穀物を前提とし、その欠陥を補うため、色々な食品をバランス良く食べましょう、というものです。しかし、この指導のもと、日本人は健康を害し医療費が増えているのです。いっぽう、久司さんの指導は「未精白穀物を食べ、肉、卵、乳製品、砂糖はやめましょう」ということです。
 一部の国会議員たちは、政府の方針(医学界の方針でもある)と反対のことを何度も久司さんから聞き、多分、自分の食生活は久司流としている思います。しかし、それを国民には伝えず、国民には別な食事を推奨しているのです(積極的か否かは別として)。

 次に、私は、久司さんの話を何度も聞いた国会議員たち(多くは自民党議員と推定します)はセンスが良いとも思いました。
 久司さんは現代医学や現代栄養学の人たちからみると異端の人です。時代の主流でない人の見解に注目できることにセンスを感じます。

 さて、終わりに、この件に関する私の感想をまとめてみます。
 私は国会議員が、個人的に良い健康法を見つけたとしても、それをすぐ国政に反映させろとまでは、言う気はありません。しかし、議員会館を使い80名もの議員が国会開会中に久司さんの話を聞くのなら、その事実を国民に報告としてほしいと思います。それをやらない議員たちにスケールの小ささを感じます。

(参考1)自民党の下村博文議員の後援会は、2004年に久司さんの講演会を開催しています。
(参考2)思想家でもある久司さんの本を読むことをおすすめいたします。久司道夫にさんと佐々木かをりさんの対談も参考になります。ウインウイン対談久司道夫さんhttp://www.ewoman.co.jp/winwin/34km/index.html